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訴訟を変えるネット上の「プラットフォーム」とは

訴訟を変えるネット上の「プラットフォーム」とは

最近、ネットの発達により、訴訟の世界にもウェブサイト上の「プラットフォーム」が生まれています。

もともと「足場」「土台」を意味する「プラットフォーム」ですが、「訴訟におけるプラットフォーム」とはどのようなものなのでしょうか?

現在ある訴訟プラットフォームとしては、主に「クラウドファンディング」を利用したもの、集団訴訟を呼びかけるものなどがあります。

以下ではこれからの訴訟を変革していく可能性のある「ウェブ上のプラットフォーム」をご紹介します。

訴訟プラットフォームとは

「訴訟におけるプラットフォーム」とは、一体何なのでしょうか?

これは、広く社会全体に訴訟を呼びかけたり、訴訟への支援を募ったりするためのウェブサイトです。

従来は、訴訟を呼びかけるときにチラシや小冊子などのアナログ的な方法か、テレビやラジオなどのマスコミを使うしかありませんでした。しかしアナログ的な方法は効果が薄く、テレビやラジオのCMは高額です。広く一般に訴訟への支援を募ったり集団訴訟の被害者を集めたりするのは困難でした。

ところがネットが発達したことにより、誰でも簡単に低額でサイトを作れるようになりました。そこで、困難な事件や社会的に問題を抱えた事件などに共感してくれる人に支援を募ることも容易になりましたし、同じ被害に遭った被害者に集団訴訟を呼びかけることも可能となりました。

これが訴訟プラットフォームが発達してきた理由です。

訴訟プラットフォームの例

現在ある訴訟プラットフォームの例としては、クラウドファンディングや募金を集めるタイプと集団訴訟の被害者を集めるタイプがあります。

1.クラウドファンディング、募金型

クラウドファンディングとは、事業に共感する人に投資を募り、後に成功したときに返礼をするネット上のシステムです。

たとえば弁護士が中心となっている「Call4」というサイトでは、社会的な事件で訴訟を起こすための弁護士費用や実費などを工面するため、クラウドファンディングを利用して支援を募っています。共感者を募集するため、背景事情の共有、訴訟資料のデータベース化による共有化、クラウドソーシングを利用した訴訟活動サポートなども行うとしています。

また「リーガルファンディング」というプラットフォームでは、ネット上で訴訟に共感する人からの募金を集めるシステムを構築しています。

2.集団訴訟型

集団訴訟型のプラットフォームは、同じ詐欺や犯罪などの被害に遭った被害者を集めるためのシステムです。集団訴訟とは、大規模で行われた詐欺や犯罪などの被害者が集団で起こす訴訟です。1人1人が訴訟費用を負担すると足が出るケースでも、集団で少しずつ弁護士費用を負担することにより、損をせずに権利を実現することが可能となります。

従来は、同じ被害を受けた人に対して「集団訴訟を起こそうとしている」と知らせることが難しく、人数を集めるためのハードルが高くなっていました。

しかし今は、ネットを使って日本のみならず世界中の被害者に呼びかけることすら可能です。そこで集団訴訟を呼びかけるプラットフォームができています。

集団訴訟プラットフォームでは、すでに行われている集団訴訟に参加するだけではなく、自ら被害を受けた事件について被害者が積極的に集団訴訟を立ち上げる機能がついているものもあります。

訴訟プラットフォームはまだまだ始まったばかりです。今後ますます広がりを見せていく可能性を期待できるでしょう。

まとめ

ネットの発展により、訴訟は大きく変わりつつあります。ただし嘘の訴訟情報によって募金を集める詐欺サイトが現れる危険なども懸念され、悪用を防ぐ必要性も高まります。

訴訟プラットフォームがどのように訴訟のあり方を変えていくのか、今後の健全な発展を期待しつつ、見守っていきましょう。

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