弁護士事務所に入所後3年間でどんなことをする?

弁護士事務所に入所後3年間でどんなことをする?

弁護士登録すると、多くの先生方がどこかの法律事務所に入所して経験を積んでいきます。

弁護士事務所に就職したら、どのような毎日が待っているのでしょうか?法律事務所には「大手・渉外」と「町弁(国内弁護士)」があり、どちらに入るかでその後の弁護士生活に大きな違いが出てきます。

以下で弁護士事務所に入所後3年間においてどのような仕事をするのか、どのような生活になるのかみていきましょう。

大手の場合

大手の場合

弁護士事務所の中でも「大手」と呼ばれるのは、主に以下の東京の5大事務所です。

  • 森・浜田松本法律事務所
  • 西村あさひ法律事務所
  • アンダーソン・毛利・友常法律事務所
  • 長島・大野・常松法律事務所
  • TMI総合法律事務所

こちらの5事務所は所属弁護士数も採用人数も多いので、毎年多数の修習生の就職先となります。

大手事務所の仕事内容は、ほとんどが企業法務です。M&Aやファイナンス、会社組織の構築、内部統制、特許権侵害訴訟や企業不祥事対応、契約書の作成、レビューなどが主となります。一般的な民事事件や刑事事件への対応をすることはほとんどなく、3年が経過しても「1回も裁判所に行ったことがない」弁護士も普通にいます。

海外企業との取引も多いので、時差の関係もあって仕事は深夜に及びます。その分朝が遅い人も多く、だいたい午前10時から翌日午前4時頃まで働いていると言います。

事務所内にシャワー室や仮眠室が設けられていて、多くの弁護士がそうした施設を使って半分事務所で生活するような働き方をしています。

大手の場合、1つ1つの案件の規模が大きいため、1年目のアソシエイトが責任をもって1人で1つの事件に対応することはまずありません。常にパートナー弁護士や先輩弁護士について、学ばせてもらうようなイメージです。わからないことは先輩弁護士やパラリーガル(事務員)などに聞きながら成長していきます。

3年も経つ頃には、ある程度自分の能力や個性を発揮できるようになり、事務所内での評価もついてきます。将来性があると認められれば留学などもさせてもらえるでしょう。

ただし留学するには高い語学力なども必要になるので、激務に加えて語学の勉強等も必要となります

町弁の場合

町弁の場合

町弁とは、一般の民事や中小企業法務、刑事事件などを取り扱う弁護士事務所です。東京にも町弁事務所はありますし、全国各地にも存在します。町弁の場合、外国企業との取引(渉外案件)は基本的に取り扱いません。

町弁事務所にアソシエイトが入所した場合、当初は経営者弁護士や先輩弁護士について、事件の処理方法を学びます。ただし扱う内容は大手と異なり、一般民事や刑事事件、家事事件、債務整理などです。先輩弁護士や経営者弁護士と一緒に依頼者の打ち合わせに入ったり、訴状や準備書面を起案したり裁判所の期日に出頭したりして、経験を積んでいきます。また刑事事件で接見に行ったり公判で弁護人活動をしたりもします。

町弁の場合、アソシエイトにも「個人事件」が許可されていることが通常です。つまり自分で自分の事件を受任して解決し、売上げを上げることが認められます(ただしその条件は事務所によってさまざまです)。

大手の場合には給与収入が非常に高額となりますが、町弁の場合には給与は少なくても個人事件で売上げを伸ばせるため1000万円やそれ以上の稼ぎがある方も珍しくありません。

1年もすれば一通りの事件を経験できますし、3年も経てば独り立ちする力も十分についてきます。

もちろん、そのまま事務所に残ってボスの右腕となりパートナーとなることも可能ですし、独立して事務所を構えることもできます。

大手から町弁への転向やその逆は可能?

大手から町弁に転向することは可能ですが、業務内容の違いに戸惑うことも多いですし大手の経験が活かされるわけでもないので、向いていないと感じたら早期に町弁に変わる方が良いでしょう。

一方、町弁から大手への転向は極めて困難なので、大手を経験したいなら始めから大手事務所に就職することをお勧めします。

まとめ

弁護士が就職するときには、自分の適性を見定めて合ったタイプの事務所に入ることが重要です。いろいろ面接を受けてみて、「やっていけそう」と思える事務所を選びましょう。

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